
写真は私がもっている稲田先生の鯨工芸品(ネックレスとイヤリング)。
実物はもっときれいです。黒とべっこう色、どちらも鯨の鬚板です。
稲田浩先生のアクセサリーです。古来、日本人は鯨のあらゆる部分を大事に使ってきました。
どっかの国みたいに鯨油とってあとは捨てるなんてことはしていません。
正倉院に収められている鯨鬚金銀絵如意(げいしゅきんぎんえのにょい)も鯨の鬚板で作られた宝物です。
稲田先生はこの宝物を復元できるたったひとりの鯨工芸家です。鯨の鬚板はもはや手に入りません。
稲田先生は保管され受け継がれてきた鯨の鬚板を使ってアクセサリーを制作することを考案しました。
手持ちの鬚板がなくなればその時点でこの制作は終わりです。
貴重な技術が受け継がれなくなることは残念です。
明日、7月16日から稲田先生の個展が開催されます。
今回のギャラリーは昔、画家が住んでいた民家を改装した建物で、敷地内には音楽堂もあるとか。
楽しみです。鯨工芸品を見たい方、この機会にぜひ。もちろん他のアクセサリーもたくさんありますよ~
稲田浩ブログ「おしゃべりな宝石箱」
http://jewelryinada.blog.fc2.com/


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