パートナーの友人であった詩人・水口洋治さんが急逝されたとの
ご連絡をいただき、あいにくパートナーがしばらく家を空けていた
ので私が彼に代わって通夜に参列させていただきました。
悲しみの中にも、しずかで温かい雰囲気の通夜式で、最後のご挨拶の時、
ご長男が水口さんの「ボート」という詩を朗読されました。
とてもとても気持ちのこもった素晴らしい朗読でした。
ちょうど私も長女を失くしたばかりでその詩のことばが心に沁みました。
水口洋治さんの詩をここにご紹介し、こころよりご冥福をお祈りいたします。
「ボート」
一人で
ボートに乗った
さして 広くない川幅
ゆったりとした流れ
はるか対岸の
一番高い木立ちを目指して
私はこぎ始めた
背後には美しい公園があった
人々が遊び
小鳥や昆虫が飛ぶ花園があった
私は移住する
対岸の町へ
そこには私の知らない人たちが住み 談笑し
私はそこへ解けこめるのだろうか
私はオールをこぐ
力をこめてこぐ
時間はたっぷりある
日はまだ高い
ご連絡をいただき、あいにくパートナーがしばらく家を空けていた
ので私が彼に代わって通夜に参列させていただきました。
悲しみの中にも、しずかで温かい雰囲気の通夜式で、最後のご挨拶の時、
ご長男が水口さんの「ボート」という詩を朗読されました。
とてもとても気持ちのこもった素晴らしい朗読でした。
ちょうど私も長女を失くしたばかりでその詩のことばが心に沁みました。
水口洋治さんの詩をここにご紹介し、こころよりご冥福をお祈りいたします。
「ボート」
一人で
ボートに乗った
さして 広くない川幅
ゆったりとした流れ
はるか対岸の
一番高い木立ちを目指して
私はこぎ始めた
背後には美しい公園があった
人々が遊び
小鳥や昆虫が飛ぶ花園があった
私は移住する
対岸の町へ
そこには私の知らない人たちが住み 談笑し
私はそこへ解けこめるのだろうか
私はオールをこぐ
力をこめてこぐ
時間はたっぷりある
日はまだ高い
スポンサーサイト
Last Modified :