
年末から年始へ、何だか心のどこかが千切れそうに
なっているような妙な感じで過ごしていた。
昨日、思い立ってリュックサックにPCを入れて
ちょっと離れたところにある川べりの珈琲店まで
歩いた。リュックの中には依頼中の本の原稿と
多和田葉子の本。
多和田葉子の文章はおいしいケーキ。まいったなぁ、
なんていい文章なんだろう。彼女にはかなわないわー、
と喜ぶ。年のはじめにこんな小説が読める幸せをしみじみ。
読んでいる本は『容疑者の夜行列車』。本の装幀もいい。
行ったこともない東欧の国へ、私の意識が運ばれていく。
今、私がいるのは見知らぬ夜を走る夜行列車のコンパートメント。
楽しすぎる…。
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